XFLAG活動報告vol.5:Tokyo Houdini Meetup Vol.1~ゲーム開発応用編~
※こちらの記事は過去のブログから転載したものです。
こんにちは。XFLAG スタジオ 人事戦略室のキャリア採用担当です。
XFLAG スタジオへの理解を深めていただくため、発信している"XFLAG スタジオ活動報告"の第5弾。
今回は弊社にて開催した勉強会について、ご紹介します。
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昨年12月22日(金)、「Tokyo Houdini Meetup運営委員会」主催で「Tokyo Houdini Meetup Vol.1~ゲーム開発応用編~」を開催しました。
『ゲーム向けの機能が強化され、豊かな表現性及び多様性で話題になっているHoudiniが、XFLAG スタジオの開発生産性を向上させるのでは??』というXFLAG ARTS テクニカルアートグループの想いがあり、社内外問わず同様の想いをもった方々と一緒に"Houdini"について考える場を創りました。
当日は下記の方々にスピーカーとして、Houdiniの可能性や事例をお話いただきました。(年末のお忙しい時期にご登壇くださり、本当にありがとうございました!)
株式会社ポリフォニー・デジタル 齋藤彰様
株式会社セガゲームス 伊地知正治様
元マーザ・アニメーションプラネット株式会社(現フリーランス) 鳥居佑弥様
日本デジタルゲーム学会理事 三宅陽一郎様
司会進行、そして自らも登壇し"Houdini"への想いを熱く語ったのは、XFLAG ARTS テクニカルアートグループの長舩です。
それでは以下当日の様子をご覧ください。
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忘年会シーズン、且つ金曜日という状況下、、
いったい何名の方にお越しいただけるのか、楽しみ半分、不安半分で当日を迎えました。
蓋を開けてみたら、なんと100名を超える方々が会場に!!
主催メンバーたちが「100名は集めたいですね」と話していたことが現実となり、改めて"Houdini"の熱量を実感しました。
まずは主催者・長舩より挨拶、今回のイベントの趣旨と、Houdiniを会社に導入するメリットをお話させていただきました。
続いて、、
株式会社ポリフォニー・デジタル 齋藤彰様
「プロシージャルモデリングでのVoronoi有効活用法」
Voronoi図を用いた様々なプロシージャルモデリング例を説明していただきました。シンプルな形状から複雑で魅力的な形状を自動生成するデモはHoudiniのプロシージャルモデリングの可能性を大いに感じることができました。最後に紹介のあった齋藤様のプロシージャルモデリングを応用したメカニカルな作品例は圧巻のクオリティでした。
株式会社セガゲームス 伊地知正治様
「龍が如く極2におけるHoudini活用事例」
昨年12月に発売されたばかりのタイトル「龍が如く極み2」のHoudini活用事例を説明していただきました。Vertex Animation Texture(以下VAT)を用いたシャンデリアの破壊のデモでは、Houdiniでシミュレーションした複雑な破壊表現をゲームエンジン上でリアルタイムに再生できる最先端のゲーム開発事例を紹介していただきました。また、Houdiniを使用して銃の血痕や弾痕のテクスチャ生成事例を通じて、Houdiniの活用範囲の広さを知ることができました。
元マーザ・アニメーションプラネット株式会社(現フリーランス) 鳥居佑弥様
「Unity x Houdini 絵作りTips」
最後に登壇していただいた鳥居様ですが、Houdini×GameEngineを組み合わせて映像制作を行う意義やHoudiniEngineを用いたUnityのTimeline上でVATを活用するテクニックを実際にシェーダーをライブコーディングしながら説明していただき、大変実践的なお話をしてくださいました。
5分休憩の後、
日本デジタルゲーム学会理事でありゲームAI開発者の三宅陽一郎様と弊社長舩との「AI×Houdiniの可能性」についてのスペシャル対談に入りました。
長舩が立てた仮説「Houdiniと最新AI技術(Deep Learning等)を絡めるとより興味深い3Dアセット生成ツールができるのではないか」を基に対談は進んでいきました。対談中はProcedural Contents Generation(以下PCG)の歴史を振り返りながら、三宅様から様々な論文やAIのゲーム応用事例の紹介がありました。中でもGAN(Generative Adversarial Network)というHOTな画像生成技術の解説は(現時点ではまだ3Dへの応用は厳しい面はあるものの)会場内で特に注目されて盛り上がりを見せていました。
そして最後のセッションは「Houdiniパネルディスカッション~Houdiniマスターにいろいろ聞いてみよう!」。
最初に登壇した3名のスピーカーとモデレータを務める長舩がHoudiniに関してパネルディスカッションを行いました。具体的にはゲーム開発のHoudini応用、プロシージャルモデリング、Houdini学習について話し合われました。実体験を基にしたHoudini導入の経験談や学習方法は、これからHoudiniを取り入れたいと考えている参加者にとって、参考になるヒントになるのではないかと思います。
19時に開始した今回の勉強会。
21時には終了し懇親会に入る予定でしたが、皆さんの熱量も高く、気がつけば22時前。。
参加された皆さんの熱心な表情が印象的でした。
少しでしたが、勉強会の後に懇親会も実施。
皆さん、技術談義に花を咲かせていらっしゃいました。
会場は外の寒さとはうってかわり、参加者の皆さまの熱気で、終始かなり高い熱量でした。ご参加いただきありがとうございました。今後も、継続してこのような勉強会を開催していきたいと思います。
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XFLAG スタジオ XFLAG ARTS テクニカルアートグループでは、今回のようにスタジオ内の開発環境をより良くするため、またユーザーさんに夢中になって楽しんでいただけるコンテンツをXFLAG スタジオから創出するため、日々技術研究を行っています!
このグループで一緒に働くことにご興味がありましたら、ぜひご応募ください!
https://career.xflag.com/career/designer/798/
※テクニカルアートグループの取り組みを紹介した過去レポートはこちら。
XFLAG スタジオでは、その他デザイナー、クリエイターも積極採用中です。
https://career.xflag.com/career/#designer