Inside ODF at mixi
ミクシィ開発部で研究開発をしているtmaesakaです。さて、mixi開発部といえばODF、だけど実際に何をしているの?と思われる方も多数いらっしゃると思います。
mixi開発部のODFでは一週間に一日、自然言語処理、空間データ構造、データマイニング、Telecommunication、グラフィックス系アルゴリズム、人工知能、ネットワークデザイン等の様々な技術が研究されています。今回はその中でも私がこの2ヶ月ODFで携わってきたAdobe社のAIR (旧Apollo) に関して書こうと思います。
Adobe AIRとはAdobe社が開発したクロスOSランタイム環境の事です。AIRの面白いところはGUI開発の専門知識を必要とせず、ウェブで使われているFlash、Flex、HTML、Ajax等の技術でデスクトップアプリケーションの開発が実現されるという事です。つまり単純な物であればHTMLだけでデスクトップアプリケーションが作れてしまうのです!
私が始めてAIRの存在を知ったのは3月。リリース当時は新鮮な刺激を受け、頭の奥底で妄想していたコンセプトが実現したと感激した事を覚えています。これをODFのネタにしたら面白いかも?という単純な遊び感覚で私のODFプロジェクトが始まりました。
プロジェクトが始まった当初のlearning curveは今までActionScript 3を触った事がない(コンパイルの仕方すら知らない)という現実にも関わらず言語syntaxがJavaに似ている理由で緩やかなものでした。しかも解り易い言語リファレンスが存在するため、コーディングがかなり楽だと個人的に感じました。
先日はAIRがローカルのファイルシステムを読み書きできるという利点(?)を活かし音楽プレーヤーとスペクトラムアナライザーを書いてみました。しかしこれだけでは面白くないため、地味ではありますがリモートサーバーから音声データをストリームするなどの機能も実装してみました。意外と簡単に出来てしまってあっけなかったですが、笑。
近い未来にLinuxが対応されるとの事ですので待ち遠しい!… と思う今日この頃です。
主にmixiのバックエンドを専門とする研究開発グループに所属する私ですが、こういったエンドユーザーと直接的に身近なレベルの技術の勉強を業務として行えるのでODFは楽しくてたまりません。
さて次は何をしよう?