mixi engineer blog

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Photo Hack Day Japan 結果発表 その1

ミクシィの七尾です。すでに1週間ほど経ってしまいましたが、去る2/22-2/23に米国のAviary("エイヴィアリー"と読みます)と共同でPhoto Hack Day Japanというハッカソンを行いました。改めて参加者のみなさまと以下のスポンサー様に感謝させて頂きます。

当日は全部で23組の作品発表があり、審査では総合1位から3位までと特別賞が2組、各スポンサー様からAPI賞が選出されました。ちゃっかり審査員としても参加させて頂きましたので、早速受賞作品の紹介をしたいと思います。

1位 Back to the Future (賞金30万円)

メンバー: Theeraphol Wattanavekin, Rapee Suveeranont, Yoonjo Shin, Thiti Luang

利用API: Amazon / gettyimages / Leap Motion

URL: http://timetravel.boonmeelab.com/

説明:
Back to the Futureは、時間を超えて旅することのできるcoolなwebアプリです。知りたいことを検索し、大切な記憶や情報を呼び起こすことができます。いいかえれば、時間にそって、人々や場所の移り変わりを見ることができるのです。歴史と進化を見ることができます。
このアプリを使って歴史から学ぶことによって、ただ楽しむだけでなく、より良い自分になることを手助けします。さらに、leap motionをこのアプリに応用することで、時間を散歩するような経験が得られます。ぜひやってみてください!

感想:
4分間という限られた時間でしたが、デモも素晴らしく、独自のコンセプトが光っていたいと思います。言葉で説明するのがちょっと難しいのですが、Leap Motionを利用して、両手を前後にくるくる回すと、入力したキーワードに関する情報のタイムラインが次々にスクロールしていくようなつくりで、Leap Motionを用いたジェスチャーとタイムラインを捲る動きが見事にマッチした作品でした。
gettiimage賞とLeap Motion賞も同時受賞となりました。現在はtimetravelと改名し、Air Space(Leap Motionを利用したアプリのポータルサイト)で公開されています。

2位 Before The Filter(賞金20万円)

メンバー:Benjamin Watanabe, Antony Tran

利用API: Aviary

URL: https://play.google.com/store/apps/details?id=com.antonyt.beforethefilter

説明:
沢山の素晴らしい画像編集ツールを利用することができますが、多くのユーザーが優れた写真に何が必要なのかをわかっていません。これは、Filterをかける前にすばらしい写真に不可欠な要素をアーティストに教えてくれるNativeアプリ、"Before The Filter"(BTF)です。
BTFは、自撮りや食べ物のようなトピックを提供し、そこで必要な撮影テクニックを教えてくれます。さらに、グリッド or テンプレートが表示され、どう使うべきが説明してくれます。撮影を行うと、編集用のtipsを表示してくれます。編集前と編集後の写真を同時に共有することもできます。"フィルターをかける前"でも優れた写真を撮れることを誇り思ってください。

感想:
写真に関するハックと言えば、素敵なフィルターとか、顔検出とか、画像合成のようなテクニカルなものだろうなと勝手に思い込んでいましたが、このチームは写真の撮影テクニックに焦点を当てていた点がユニークでした。裏をかいたアイデアに脱帽です。またデモの時点で既にGoogle Playでリリース済みというのもサプライズでした。Aviary賞も受賞しています。

3位 VOCA Getty (賞金10万円)

メンバー: Atsushi Onoda, Hiroshi Kanamura, Shinichi Segawa, Yasushi Takemoto

利用API: gettyimages / imagga

説明:
VOCA gettyは写真をベースにした単語帳アプリです。 言語情報だけではなく、単語帳にイメージ情報を付与して、単語を覚えやすくしました。

操作の流れ

  1. 単語帳に登録したい言葉を入力します
  2. GettyimagesのSearchForImage APIでイメージ検索が行われます
  3. 検索結果に対して、imaggaのSmart Cropping APIを使って適切な写真を表示します
  4. 使いたいイメージを選択して、完了

このアプリは3つの価値を提供します。

  • ユーザーに対して、画像による効果的な英語学習方法
  • ゲッティーイメージの写真の新しい活用方法
  • ゲッティーイメージのイメージのタグの信頼性をアップ

感想:
外国語の学習においても、写真だから出来る事があるという事を教えてくれたアプリでした。会話で困ったときも、スマホの小さな文字でやりとりするより、写真でイメージがわかれば、確かにすぐに伝わります。会話の特にアメリカから出張中のみなさんには人気の作品でした。

特別賞

以下の2作品にはSendgrid様より特別賞として、Lomographyが贈られました。

Na・Gu・Ri・A・I

メンバー:Yabu Kiyohide, Yuya Matsuo

説明:
ペンは、剣より強し。 写真は、ペンより強し。 そして拳は、写真より強し。 メッセージングサービスで言い合いになるこの世の中、実は足りないのはダイレクトに殴り合うことではないだろうか? 殴り合ったらもちろんその後は仲直り。満身創痍になったお互いの写真をSNSにシェアし、拳を交えた事をたたえ合おう。

概要

  1. まず写真を撮ります。
  2. ゲームが始まります。LEAPセンサーの上でパンチをすると相手を殴ります。手のひらを開いて両手を前に突き出すとガードです。ガードの隙をねらってパンチをしてください。ちょっとした心理戦です。
  3. どちらかの体力が尽きたらゲーム終了です。お互いボコボコになった顔画像付きの合成写真が出来上がるので、Aviaryでかわいくデコレーションしてシェアしましょう。それでも気が済まなかったら直接殴りに行って下さい。

※スクリーンをムービーにしました。以下からご覧頂けます。
https://www.dropbox.com/s/h5g754i7rxt1sj7/Screenshot.mov

感想:
本当にこのチームが1番目で良かったなと思うような楽しいデモでその後のチームも楽しく拝見する事ができました。ゼンリン賞、Flash Photo賞も同時受賞です。

Smile Motion

(諸事情によりスクショ掲載不可)

メンバー:Akira Muramatsu

説明:
Smile Motion は簡単にストップモーションムービーをつくって、世界に笑顔をもたらすアプリです。AviarySDKで写真を加工したり、ShutterStockから写真をダウンロードできます。

感想:
バツグンにデモの内容がぶっ飛んでおりまして、なかなかコメントしずらいのですが、要は好きな写真と音楽を貼り合わせて楽しく簡単に動画が作れるアプリです。技術的に見ても丸1日でここまで作り込めたのはすごいと思いました。

次の記事ではスポンサー各社からのAPI Prizeの結果について発表しますので、いましばらくお待ちくださいませ。